式 辞
暖かな春の訪れと共に、桜も入学を祝福するかのように開花しました。厳しい試練を自らの力で乗り越え、本校への入学を果たした皆さん入学おめでとう。保護者の皆様方お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、ご多用中にもかかわらずご臨席を賜りました来賓の皆々様には心から御礼申し上げます。本日、皆様方と共に平成21年度福島県立福島高等学校入学式が挙行できますことは、本校教職員にとっても大きな慶びであります。
さて、新入生の皆さん、皆さんは入学に当たって、これから始まる高校生活をどのように思い描いているでしょうか。高校入学は皆さんにとって、勿論ゴールではなく、自分の人生を切り開く新たなステージの始まりです。高い志を持ち、意欲的に高校生活を送ろうと決意している資質に優れた皆さんにとって、福島高校は最も相応しい場でありたいと思っています。
本校は生徒一人一人が、お互いに相手を認め合い、尊重し合いながら伸び伸びと活動できる、自由な雰囲気に満ちた学校です。私たち教職員は、皆さんがそれぞれの持ち味を生かし、主体的に積極的に活動することを期待しています。またそれができるように支援していきます。 日々の学習や部活動、梅苑祭に代表される生徒会行事等をとおして、また、進路希望の実現をとおして、皆さんと共に達成感と感動を味わうことを最大のよろこびとしています。
福島高校のこのような雰囲気は、生徒が「自主自律・自学自習」の精神を自らに厳しく求め、これを基盤として築き上げてきた「自由闊達な校風」、及び、生徒と教職員との信頼関係が支えています。「自主自律」とは、「主体的に責任を持って行動する」ことであり、「自学自習」とは、「受け身の学習から脱却し、自ら積極的に学ぶと同時に、心を開き様々な人や出来事からも素直に学びとる」ことを意味しています。「自主自律・自学自習」、これは福高生の行動規範として最も大切なものです。今後の高校生活に於いては、自らの行動をこれに照らし、一人一人が具体的に実践することを望みます。
さて、今日から福島高校での3年間の生活が始まります。今ここにいる320名の同級生と共に過ごす高校時代は人生において一回限りです。自らの力で手にしたこの出会いを大切にして下さい。皆さんは一人一人違った個性と優れた能力を持っています。明確な目的を持ち、その実現に向け自分をより確かなものにしていくために、学習や部活動に真剣に取り組んで下さい。他の生徒と積極的に意見を交わし、異なる意見にも耳を傾け、体力や知力の限りを尽くし、自分の限界に挑戦してください。この3年間の体験はどれも皆さんが大きく育つ糧となります。その中で、感動の体験は将来への夢を大きく育て、失敗の体験は他人の痛みがわかる優しい心を養ってくれるはずです。
福島高校は、将来様々な分野で、指導的な立場となり活躍できる人材を育てて来ました。今後もそれは変わりません。皆さんにもそれを期待しています。そのためにも、普段の学習をとおして、人間が創り上げてきた膨大な知的・文化的遺産を自分の中にじっくりと貪欲に取り込み咀嚼し、同時に世界で起こっている様々な事象に関心を持ち、その本質を問い、なぜなのか自分の頭で考える習慣を身につけて下さい。考えるヒントは普段の学習の中に見つかるはずです。
初々しい皆さんの姿に、先月本校を巣立っていった卒業生の、頼もしく成長した姿を重ね合わせながら、これから始まる高校生活が密度濃いかけがいのないものになることを期待しています。
結びに、保護者の皆様方には、今後とも本校教育へのご理解とご協力、ご支援をお願いし式辞とします。
平成21年4月8日
福島県立福島高等学校長 新井田 大